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夜明け直後の大イベント PART2

株式相場や為替相場を大きく動かすことで知られる米雇用統計。先週末発表の3月分は、ほぼ市場の予想通りの数字だった。それが好感されて発表直後は米国株も上昇していたが、途中から急落に転じ、結局NYダウは159ドル安となった。今日も時間外でNYダウ先物は前週末比100ドル前後値下がりしており、株式相場の変調を予感させるものがある。米国株式市場は3月半ばからITやバイオ関連株など、いわゆる成長期待の高いベンチャー企業株が暴落に近い下げとなり、NYダウが4月に入って史上最高値を更新する中でナスダック指数は5%以上も急落した。これを受けて、日本の新興市場株もバイオやゲームなど人気を集めた銘柄ほど下げがきつくなっている。こういう状況で明日、日銀の追加緩和がなかった場合、日経平均株価は今日の254円安よりも大きな下振れになりそうだ。もちろん、今日の段階で市場関係者の8割くらいが「追加緩和なし」を予想しているので、ここから底割れするような展開にはならないだろうが、米国株がハッキリとした理由もなく急落したことが、いかにも不気味である。市場では短期筋がモメンタム株(勢いのある材料株)を売り仕掛けているとの見方...
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夜明け直後の大イベント

日経平均は1万5000円の大台に乗せて週を終えたが、前回書いたように、来週7日、8日には日銀金融政策決定会合という大イベントを控えている。つまり、まったく油断できない状況がすぐ目の前に迫っているわけである。そもそも、日経平均が1万5000円の大台を回復できたのも、追加緩和への期待が少なからずあったからと言える。まあ、ヘッジファンドが「円売り・日本株買い」のアベ・トレードを、その大イベントの前に機械的に行ない、ポジションを積み上げたというのが実情なのだろうが、追加緩和がなかった場合は、このポジションが一気に解消されそうだ。ただ、気になるのは、きのうのECB(欧州中央銀行)理事会後の記者会見で、ドラギ総裁が日米と同様に「量的緩和策も検討している」と言い放ったことだ。これまでかたくなに量的緩和策(この場合は国債の直接購入)を導入しなかったECBが、ついにユーロを刷りまくる決意を固めつつあることは、間違いなく日銀の黒田総裁の背中を押すことになるだろう。もちろん、ECBが量的緩和に動くとすれば、来月以降になるのだろうから、今回のドラギ発言が、8日の政策決定会合で日銀の追加緩和をする可能性を高めた...
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夜明け前が一番暗い PART8

これまで「夜明け前が一番暗い」という表題で7回書いてきたが、次回から「夜は明けた」かなにかに変えなければならないようだ。3月17日のブログでは「日本株は今日で三番底を打った可能性が高いと見ている」と書いた。日経平均はこの日1万4203円を付け、その後3月20日の安値が1万4207円、そして3月27日の安値が1万4227円と、私の予想通り、3月17日が三番底になったようである。3月の日本株の急落はロシアのウクライナ侵攻よりも、日本の機関投資家の決算対策売りが最大の下落要因だったと以前書いた。その決算対策売りが終了して日経平均は上放れてきつつあるわけだが、「円売り・日経225先物買い」というアベ・トレードが再び急増してきた点が気になる。円相場は今日、ドル円で104円直前、ユーロ円は143円台半ばまで一気に円安が進んだ。このアベ・トレードの急増は、来週7日、8日の日銀金融政策決定会合で、追加緩和があるのではないかという思惑が原動力になっている可能性がある。つまり、追加緩和がなかった場合、しっぺ返しを喰らう恐れがある。私は五分五分の確率で追加緩和があると思っているが、市場のコンセンサスでは追加...
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夜明け前が一番暗い PART7

今日は年度末だが、日経平均の終値は奇しくも大きな節目である1万4800円台だった。1万4800円から1万5000円どころのレンジは、昨年7月、9月、10月と、3回上値の壁となり、その後、大きく押し戻された経緯がある、そして11月半ばに、ヘッジファンド勢の巨額のコールオプションの買いによって、ようやく4度目の挑戦にして1万5000円台乗せを達成したのだった。今年も1月末に日経平均が1万5000円を割り込んでからというもの、この大フシが強力な上値抵抗線として機能している。もっとも、2月25日、そして日銀が実質追加緩和を発表した翌日の3月6日から11日までのトータルで5営業日だけ、日経平均は1万5000円の大台をつけていた。今回、国内機関投資家の決算対策売りの終了によって、この大フシを再び突破できるかどうかが、目先のポイントである。先週末金曜日の夕方に、国家戦略特区の具体的地域の発表があったが、首都圏は「東京・神奈川の一部または全部」という曖昧なものであったので、この材料で急伸していた冶金工(5480)や東亜石油(5008)、川崎化成(4117)などが今日、急反落した。失望売りや材料出尽くし...
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夜明け前が一番暗い PART6

ちょうど今頃、首相官邸では国家戦略特区諮問会議が開かれて、どの地域を指定するか、話し合いというか、事前に決まっている脚本をメンバーに読み聞かせている感じだろう。新藤総務大臣が国家戦略特区担当大臣を兼ねているのだが、新藤大臣から国家戦略特区選定に関する重要な情報が示されたことはこれまで一度もない。国家戦略特区に関してはすべて甘利経済財政担当大臣がスポークスマンになってきた感じだ。今日の市場では、引き続き国家戦略特区関連の本命ともいえる日本冶金工(5480)や東亜石油(5008)、川崎化成(4117)などが賑わった。ただ、大手証券のアナリストからは、冶金工や東亜石油に関するレポートなど一本も出されていないようで、この2銘柄に関しては、ほとんど個人投資家の買いだけで上がってきたと言っても過言ではない。川崎臨海部が正式に国家戦略特区に選定されれば、アナリストたちもこの2社を無視するわけにはいかなくなるだろう。つまり、ここからは機関投資家も参戦してくると思われる。アナリストレポートなどとは無関係に、一部のヘッジファンドは値動きの良さから既に参戦しているが、株価の上下の振幅を大きくするだけなので、...
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夜明け前が一番暗い PART5

国家戦略特区は今月末の31日に安倍総理が自ら発表すると報道されていたが、今日の産経新聞によると3日前倒しになって28日に国家戦略特区諮問会議を開いて正式決定するという。過去の経緯からすると、国家戦略特区諮問会議が開かれるのは午後からなので、結果発表と記者会見は28日金曜日の大引け後になると見ていい。土日を挟むので、その発表が相場に反映されるのは、やはり月末の31日からになりそうだ。私のような「国策ウォッチャー」にしてみれば、国家戦略特区の地域名が正式に発表されても、「やっぱりね」くらいにしか思わないが、国家戦略特区にあまり関心のない人たちにしてみれば、ちょっとショックを受ける人も多いはずだ。東京、神奈川と関西圏の広域特区では容積率規制が撤廃され、職種によっては1カ月前の解雇通知で正社員も解雇できるなどということは、まだ世間ではほとんど知られていないからだ。ただ、それだけでは相場全体を底上げするようなインパクトはない。内外の投資家がアベノミクス第三の矢である成長戦略の変質を、国家戦略特区の発表で感じ取れるかどうかが問題である。過去30年あまりにわたって、歴代政権が景気対策や構造改革として...
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夜明け前が一番暗い PART4

前回のブログの最後に、直近の株価下落の要因として日本の機関投資家の大規模な決算対策売りを挙げた。そしてこう続けた。「もしそうだとしても、それは明日(20日)でほぼ一巡すると見ていいだろう」。実際、年金基金などの決算対策売りは20日でほぼ終了したと見られ、今日の日経平均は251円高と急反発した。3月第2週に外国人投資家の売り越し額が9752億円とバブル時代以来の高水準に達したとの報道があり、「直近の日本株の下落は去年15兆円を買い越した外国人が売りに転じたから」との解説をよく聞く。しかし、この外国人売りの中にも、日本の機関投資家の決算対策売りが相当多く含まれていることを計算に入れておく必要がある。日本の銀行は自己資本規制やボルカー・ルールの影響で、ヘッジファンドへの投資はほとんどないようだが、生保や損保、年金基金はオルタナティブ(代替)投資としてヘッジファンドに結構な額を投資している。ヘッジファンドの運用資金は世界全体で250兆円を超えていると見られるが、そのうちの数%から1割弱は日本勢の出資によるものと見ていい。株式新聞のコラム「山本伸の株式調査ファイル」では、先週急落した東京都競馬(...
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夜明け前が一番暗い PART3

前回、月曜日のブログで「日本株は今日で三番底を打った可能性が高いと見ている」と書いた。現状はその方向で推移しているので、内心ホッとしている。相場の天底を予想するのは非常に難しく、私のように毎週講演会で投資家に接していると、予想を外した時は針のむしろ状態である。その点、投資家とほとんど接点がない専門家は気軽に予想できて羨ましい。日経平均は月曜日に1万4203円の安値をつけた。これはちょうど1カ月前の安値1万4214円に並ぶ水準である。日経平均は今日、後場の寄り後で一時100円以上下げる場面があったが(安値は1万4302円)、2時過ぎにはここから300円以上急騰して1万4663円の高値をつけている。3月の立ち会いもあと6日を残すのみとなり、ヘッジファンドなどの貸し株の返済や配当取りの動きを考えると、今日、明日あたりは株式の現物需給が1年のうちで最もタイトになる頃合いだ。にもかかわらず、一部の投機筋は今日、先物を売り仕掛けてきたわけで、それが後場になって踏み上げられたという格好である。では、今日売り仕掛けてきた投機筋の売りの根拠は一体何だったのか。正直よくわからないが、一部の日本の機関投資家...
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夜明け前が一番暗い PART2

日経平均は今日の午前中に一時30円高まであったものの、午後2時過ぎには120円安まで売られて、結局は49円安で引けた。ところが、ウクライナ危機の震源地とも言えるロシア株は今日1%以上高く始まった。現在、午前中の取引時間中ではあるものの、その後もプラス圏で推移しており、どうやらロシア株は先週末でいったん底入れしたような雰囲気である。同様に、フランス、イタリアの株式市場も日本市場とは裏腹に、今日は前週末比プラスで始まっている。きのうのクリミアの住民投票の結果は、ロシアへの編入賛成が96%以上を占めたという。もちろん、反対派住民が投票をボイコットしたため、異常に賛成票の割合が多かっただけだが、こうなることは既に株式市場も為替市場も大方織り込み済みであって、次の問題はロシアに対する欧米の具体的な経済制裁がどこまで踏み込んだものになるか、である。実際問題として、欧米諸国が発動できる経済制裁は、米国のケリー国務長官の威勢のいい制裁警告とは程遠い貧弱な制裁になりそうである。ロシア政府関係者の資産凍結やビザ発給の停止、軍事交流の無期凍結、武器輸出入の禁止などが有力視されているだけで、エネルギー貿易に関...
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夜明け前が一番暗い

今日は3カ月に一度の株価指数先物取引と同オプション取引の清算日が重なる日である。ゆえに相場が荒れやすいことで知られるわけだが、日経平均は2時20分現在で520円安と急落。おとといの「SQ2日前の急落の急所」で393円安となっていたから、大方の市場関係者はそれで「ヘッジファンドの売り仕掛けは終わった」と見ていたので、今日の急落はまさしく想定外の急落と言える。今日はNYダウが231ドル安と今年三番目の下げ幅となり、単に日本株に対する売り仕掛けではないことが見てとれる。この点ではやや警戒を要する下げと言えるが、今日が日本のメジャーSQで来週末が米国のメジャーSQ(トリプル・ウィッチング)であるため、ヘッジファンドなどの投機筋が今週から来週にかけて日米欧の株価を売り崩す動きに出ているのかもしれない。実は昨年3月のメジャーSQは日米とも踏み上げ相場となったのだが、6月、9月、12月のメジャーSQはいずれもヘッジファンドの売り仕掛けによって見事に売り崩されている。こうしたテクニカルな要因が急落の原因であるのなら大した問題ではない。しかし、ウクライナ問題や中国の理財商品の関連などで悪材料が潜んでいる...