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多方面からの悪材料に注意 PART3

ギリシャのデフォルトが確定し、あとは5日の国民投票でEUの財政緊縮策を受け入れるかどうかの「審判の日」を待つばかりとなった。仮に、ギリシャ国民がEUに「NO」を突きつけた場合でも、8割方織り込まれていると考えられるので、株式相場へのマイナスのインパクトは限定的だろう。最新の世論調査では、財政緊縮策受け入れ派(ユーロ残留派)が40%台、「NO」が30%台といった感じだが、年金支払いの停止や預金の払い出し制限でチプラス政権への不支持率が相当高まっているのは間違いない。チプラス首相はユーロ残留派が多数となった場合は辞任すると表明しているので、ユーロ残留が決まった場合でも総選挙が避けられず、ギリシャの混乱は半ばエンドレスになりそうである。しかし、何度も書いているように、ギリシャ危機はすでに5年以上前から相場に織り込まれてきたので、正直に言って賞味期限は切れかけている。確かに、欧州の統一=単一国家の実現は遠のくが、それはギリシャが居残ったとしても大差ないだろう。それだけ最後の難関である政治統合はハードルが高いと言える。一方、市場関係者の大半がギリシャ危機に目を奪われている最中に、TPP(環太平洋...
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多方面からの悪材料に注意 PART2

ギリシャのデフォルト問題がいよいよ正念場を迎えている。日本時間で先週金曜日の大引けの段階では、月末のIMF融資の返済を巡ってギリシャと支援先のEUなど債権団の間で交渉合意間近と伝えられていたが、ギリシャ側が突然、一方的に債権団が提示した債務削減策を国民投票にかけると言い出し、交渉が決裂した。私は以前から、ギリシャがユーロ圏にとどまったままで2回目の債務再編・一部の借金棒引きを行なうと予想してきた。今回がまさしくしそうなると予想するが、主要メディアの多くがグレグジッド=ギリシャのユーロ離脱を煽るものだから、専門家でもそれを予想する人が結構いるし、それを恐れる投資家が少なくない。しかしながら、私はギリシャのユーロ離脱の可能性は非常に低いと一貫して予想してきたし、仮にそうなったとしても、その悪材料はもう、1000回位は様々な相場に織り込まれているから、大したインパクトはないと思う。市場もさすがにギリシャの悲観シナリオはもううんざりと飽きてきた感じだ。確かに、今週ギリシャが国民投票をするなら、市場もそれに一喜一憂する形で大揺れとなるだろう。今週末は米雇用統計も控えている。欧州市場がヘッジファン...
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多方面からの悪材料に注意

中国株が暴落に近い下げとなっている。今日の上海総合株価指数は7.4%安の4192ポイントで終わった。6月12日は5166ポイントの高値をつけていたから、わずか2週間で20%近く暴落した計算だ。当局が40兆円以上の残高に膨れ上がった信用取引規制の強化に動きつつあることや(日本の信用取引残高の約13倍)、追加の金融緩和期待が遠のいたこと、信用取引で大損した個人投資家が自殺したとの報道などが嫌気された格好だ。中国株がこれだけ急落したにも関わらず、今日の日経平均は65円安と小幅安にとどまったことは注目に値する。年初来高値からの下落率もわずか1%程度である。もっとも、私は6月いっぱいまで日経平均は高値圏で推移すると見ていたわけで、まあ当たらずとも遠からず、という感じだろう。私は最近の講演会で株主総会シーズンが終了したら、銀行株など株式持ち合いが多い銘柄群は持ち合い解消売りに要注意だと警告している。毎年のことだが、日本の経営陣は株主総会までは極力悪材料を出さないように最大限努力し、総会が終わったら「あとは野となれ山となれ」とばかりに、増資や金庫株の放出、業績の下方修正など、株価が急落しそうな悪材料...
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今月中は連続で高値更新か PART2

きのうの当欄では「明日にも日経平均はITバブル時の高値どころか、96年12月の2万1067円を上抜けても不思議はない」と書いた。今日の日経平均の高値は2万952円なので、96年12月の高値までは65円足りなかったが、97年6月の高値2万910円は一時更新した。TPP(環太平洋経済連携協定)妥結に不可欠なTPA(大統領通商一括交渉権)法案が今日上院で採決される、昨夜の審議打ち切り動議は賛成60、反対37でギリギリ可決しているので(動議可決には5分の3の賛成が必要)、今日の採決もほぼ同数の賛成が見込めるとすれば、楽勝で可決できそうだ(過半数の賛成で可決)。ただ、オバマ大統領は当初、TAA(貿易調整支援制度)法案とセットでないとTPA法案には署名しないと宣言していた。なので、今日TPA法案が上院を通過しても、オバマ大統領は法案にすぐにはサインしない恐れがある。サインしなければ成立しないので、ここでもTPP妥結の日程が若干、後ずれするリスクは残る。それでも、今月中にはオバマ大統領もサインせざるを得ないだろうから(議会の夏休みが近づいているので)、TPPの事務レベル交渉は一気に前進しそうだ。7月...
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今月中は連続で高値更新か

やはり先週予想した通り、米メジャーSQ通過で、急落した相場は急反発してきた。前回も週明けの株価はギリシャ問題に関係なく上振れしやすくなると書いたが、今日の日経平均はなんと381円高の2万809円と先月28日につけた年初来高値2万655円(ザラ場ベース)を更新すると同時に、ITバブル時の高値2万833円まであと24円というところまできた。これを上抜くと、次の目標は97年6月の2万910円、その次は96年12月の2万1067円という高値が視野に入る。今週は株主総会がラッシュを迎えるので、会社サイドから好材料は出ても悪材料はほぼ出ない「特異週」である。また、海外金融機関やファンド勢の中間期末でもあることから、売り持ちが多いヘッジファンド以外、ほぼ市場参加者の9割が「上げ賛成」と言っていい。そこへもってきて、先週末まではギリシャ危機をネタにヘッジファンドがここぞとばかりに売り仕掛けに動いていたから、どこの市場も空売りの買戻しが一気に出やすい。この点では、明日にも日経平均はITバブル時の高値どころか、96年12月の2万1067円を上抜けても不思議はないと言える。ただし、ほぼ全員が「上げ賛成」の相...
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本日更新をお休みさせていただきます

本日、緊急の座談会が入りましたので更新をお休みさせていただきますよろしくお願いいたします
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6月の絆の会のセミナーは24日(水)・神田です

6月の絆の会のセミナーは24日(水)・エッサム神田ホールです。録音CDも合わせてご利用ください。★録音CDは、四半期ごとにまとめてのお申込みもお受けしております。 次回7月に、7-9月分のご案内をさせていただきます。お申込はこちら↓
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複数の大イベントに備えるべきか PART8

2日前の当ブログでは「今週末は米国株式市場がメジャーSQを迎えるので・・・FOMCの結果はヘッジファンドのポジションの巻き戻しにつながる。・・・直近で急落した相場は急反発し、急騰した相場は急反落すると考えている」と書いた。実際、きのうのNYダウは一時240ドル高(終値は180ドル高)と急上昇したし、今日の日経平均は183円高の2万174円と2万円の大台を回復した。強いて言えば、ドル円相場の戻りが鈍いのが気になる。下院で昨夜、再採決した新TPA(大統領通商一括交渉権)法案は可決され、TAA(貿易調整支援制度)法案とは切り離されて上院に送られた。ドル円相場の戻りの鈍さは、上院での新TPA法案の再可決をアシストするような感じではある。黒田日銀総裁の円安けん制発言は見事に活かされている。正直なところ、TPA法案は完全に暗礁に乗り上げた気がする。そもそも、上院は失業した労働者を支援するTAA法案とワンセットになったTPA法案の審議入りさえ、一度は否決している。定数100人中60人の賛成が必要で、過半数で可決できる本会議の採決よりもハードルが高いからだ。もっとも、TAAは9月末で切れるので、議会が...
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複数の大イベントに備えるべきか PART7

今夜はFRBの金融政策を決めるFOMC(連邦公開市場委員会)が2日目を迎え、終了後に声明とイエレン議長の記者会見がある。一番の注目は、参加メンバーの政策金利(FF金利)見通しだ。前回3月のFOMCでは17人中7人のメンバーが年内2回の利上げを予想していた。これが過半数を上回って増えるようなら、9月利上げが確定だとの見方が広まるだろう。もっとも株式市場も為替市場も、5日の雇用統計で9月利上げを大方織り込んでいるので、相場が反応を示すとなれば、同時に発表される来年、再来年の政策金利見通しが強く反映される債券相場だ。もちろん、債券相場が再び大きく動けば、それが株式、為替相場にも跳ね返ってくる。今週末は米国株式市場がメジャーSQを迎えるので、むしろ今夜のFOMCの結果は、欧州株や債券を売り崩したヘッジファンドのポジションの巻き戻しにつながると私は見ている。FOMCの結果にほとんど関係なく、直近で急落した相場は急反発し、急騰した相場は急反落すると考えている。
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複数の大イベントに備えるべきか PART6

先週末、米議会下院ではTPA(大統領通商一括交渉権)法案が可決されたものの、TPP(環太平洋経済連携協定)によって失業した人を支援するTAA(貿易調整支援制度)法案が大差(賛成126、反対302)で否決されてしまった。オバマ大統領はTAA可決とセットでないとTPA法案には署名しないと宣言しているため、TPA法案は事実上、宙に浮いた形になってしまっている。下院では16日にTAA法案の再採決を行なうという。しかし、休日返上で反対派の切り崩しを行なったとしても、反対票を入れた議員の3分の1近くを寝返らせることは事実上不可能だと思われる。何らかの思い切ったバーター取引(TPA法案には賛成し、TAA法案に反対した共和党議員に対して、エネルギー政策などで譲歩する案が有力か?)が必要だろう。あくまでも推測だが、3回目の採決でやっと可決されるかどうか、ではないか。TAA法案は可決されるまで何度でも修正案を採決するだろうから、今月中には既に可決されたTPA法案とセットで下院を通過できるだろう。実は共和党サイドはこれを狙っていたフシがある。いわゆる「ごね得」というやつで、カナダから米国へ原油を運ぶパイプラ...