ブログ(会員限定) 米ISM非製造業指数の急低下で利上げ遠のく
きのう発表された8月の米ISM非製造業指数は51.4と7月の55.5から急低下した。これはリーマン・ショック後の大不況以来6年半ぶりの低水準である。この指数は企業の購買担当役員にアンケート調査をするもので、速報性が高く、かつ、雇用統計に次ぐ重要経済指標として知られている。この指数が好不況の分かれ目となる50に急接近したことは極めて重要だ。先週末発表の米雇用統計がイマイチだったこともあり、9月の米利上げはほぼなくなったと見ていいだろう。ドル円相場が一気に2円も円高・ドル安に振れたのも致し方ない。しかし、これだけ円高に振れたにもかかわらず、日経平均は引けにかけ大きく戻って、たったの69円安で終わった。6月までなら300円以上安くなってもおかしくない急激な円高である。もちろん、これは日銀のETF購入枠が1日あたり707億円と倍増したのが要因だが、それだけでなく、先週の日ロ首脳会談のように、安倍政権がTPP(環太平洋経済連携協定)に代わる新たな構造改革策を模索しているとの思惑が高まってきたことも支援材料になったと思われる。前回も書いたように、米大統領選を挟んで行なう日ロ交渉は大きな前進が見込め...
