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国境税調整の衝撃 PART12

今日は週末のオプションSQ2日前で、いわゆる「急落の急所」といわれる特異日だった。日経平均は前場高く始まって、10時過ぎにはマイナス圏に転じるという典型的な下落パターンになったものの、午後から切り返して96円高の1万9007円とほぼ高値引けだった。1カ月のうちで最も下落しやすいSQ2日前に、日経平均が1万9000円台を回復して引けたのは何かを暗示しているように思える。週末の日米首脳会談については、会談後に安倍家とトランプ家の家族ぐるみのゴルフが予定されているので、トランプ大統領が日本側を徹底的に追い込むような厳しい要求を突きつけるとは到底思われない。そういうことならゴルフなどをセットしないだろう。日本の対米貿易黒字が中国に次いで第二位に浮上してしまったことに対しては、相当厳しい姿勢を示すだろうが、そこは外交交渉であり、日本側からどのような譲歩を引き出したいのかが問題だ。日本の対米貿易黒字が二位になったといっても、全体の9.4%であり、中国の約5分の1に過ぎない。あくまでも推測だが、トランプ大統領は早期に日本との二国間自由貿易協定(FTA)を締結したいと申し入れるに違いない。日本は米国と...
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国境税調整の衝撃 PART11

先週末の米雇用統計は市場予想を大幅に上回る内容だった。それを受けてNYダウは186ドル高の2万0071ドルと急伸したが、ドル円相場にはほとんど影響せず、112円台半ばで帰ってきた。ただ、前回指摘したように112円の壁は厚く、東京市場でも112円19銭を底に切り返した。ちなみに、ドル円相場は去年の10月5日から75日移動平均線が下値抵抗線となっている(それまでは上値抵抗線)。以来、ドル円相場が75日移動平均線を割り込んだのは米大統領選直後の一瞬だけだった。今日時点でそれは111円70銭近辺だが、今回も75日線が強力な下値抵抗線になりそうな気配である。今日4時半にトヨタ自動車の決算発表があった。通期の最終利益を1兆5500億円から1兆7000億円に上方修正したものの、先週末発表したホンダの大幅増益(通期の最終利益を58%増の5450億円としたが、これは従来予想を約3割上回る水準)とは違って、26.5%の減益予想である。もっとも、トヨタの決算発表と同時に始まった日経225先物のナイトセッションは1万9000円で寄り付いて1万9020円まで買われたから、トヨタの上方修正を好感したものと思われる...
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国境税調整の衝撃 PART10

今日の日経平均は出入りの激しい値動きになった。寄り後に100円以上値上がりしたかと思えば、前引けでは80円近い下げとなり、後場寄りでは再び100円以上あげて、すぐさまマイナス圏に突入と忙しかった。今夜の米雇用統計に絡んだポジション解消とポジション構築が交錯したのだろうが、1万9000円の攻防は来週末の日米首脳会談まで継続すると見ている。ドル円相場についても、112円の下値がかなり固くなってきた感じだ。今日の雇用統計は大きなイベントなので、結果次第では112円割れもあるかもしれないが、3月期末に向けた日本企業のドル買い意欲が相当強いので、大きく下振れしたとしても限定的だろう。むしろ、114円前後までの上振れもありうる。今日の引け後にホンダの決算発表で大幅な業績予想の上方修正があった。週明け6日にはトヨタの決算発表もあるが、来週末10日に日米首脳会談を控えているだけに、政治的に問題になりやすい大手自動車メーカーの好決算は黙殺される可能性もあるだろう。というのも、10日の首脳会談で日本の対米貿易黒字が問題になるのはほぼ間違いなく、その大半が自動車輸出だからである。トランプ大統領はトヨタが米国...
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国境税調整の衝撃 PART9

ホワイトハウスで昨日、トランプ大統領が製薬業界のCEOを集めて協議し、薬価を大幅に引き下げるよう要請した。その見返りに規制緩和と減税を約束したというが、その席でトランプ大統領は中国や日本が通貨安誘導をしていると述べた。これで円相場は一気に1ドル=112円台に突入する羽目になった。日経平均も、昨日の327円安に続いて、今日も120円程安く始まったが、大引けでは106円高の1万9148円と大きく切り返した。それに加え、ドル円相場も112円60銭から113円30銭台まで急反発したので、やはりトランプ発言は今月10日の日米首脳会談に向けた得意の脅しだったと解釈できる。トランプ大統領は日銀の異次元緩和を通貨安誘導と決めつけたようだが、あくまでも製薬業界幹部との会合の中で出た発言であって、日本や中国に向けた公式なメッセージではない。しかしながら、10日の日米首脳会談ではTPP(環太平洋経済連携協定)に代わる日米FTA(自由貿易協定)の話題が中心になるはずで、トランプ大統領は今後結ぶ貿易協定には必ず為替条項を発言しているので、これを意識した発言であるのは間違いない。もっとも、そうかと言って日米とも中...
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国境税調整の衝撃 PART8

2月10日にワシントンで日米首脳会談が開かれることになった。安全保障問題に加えて、TPP(環太平洋経済連携協定)に代わる日米二国間のFTA(自由貿易協定)が中心議題になると見られており、これを巡って株式市場は再び様子見ムードが高まってきた。トランプ大統領は今後締結するFTAには「為替条項を付ける」と明言しているため、やはり為替に敏感な輸出関連株はどうしても買いづらくなる。必然的に輸出関連株の寄与度が大きい日経平均には下落圧力が働く。トヨタやファナック、信越化学などの主力株はしばらく敬遠される状況が続くだろう。そうなると、目先的には消去法で内需関連株が選好されやすくなる。その中でも業績の上振れ期待が大きい銘柄となると、どうしても中小型株に注目せざるを得ない。今日、ジャスダックや東証二部、マザーズ指数などが揃って大幅に上げたのは、主力株からの資金シフトと見ていいだろう。今日は私が以前から講演会などで取り上げているデクセリアルズ(4980、旧ソニー・ケミカル)が先週末に続き、一時急伸した。業績の上方修正と、それを受けた岩井コスモ証券のレポート(投資判断を新規に強気の「A」、目標株価1450円...
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本日、UPをお休みさせていただきます

お世話になっております本日は都合により、ブログのUPをお休みさせていただきますよろしくお願い申し上げます
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国境税調整の衝撃 PART7

きのうの米国株の急伸を受けて、今日の日経平均は269円高の1万9057円と3日ぶりに1万9000円の大台を回復した。NYダウこそ112ドル高の1万9912ドルと史上最高値(1月6日につけた1万9999ドル)更新とはならなかったが、SP500指数やナスダック指数は史上最高値を更新した。トランプノミクス相場は本拠地の米国株から第2ラウンドに突入したと言えるだろう。日本株に関しては、トランプ大統領が就任初日にアベノミクスの大黒柱であるTPP(環太平洋経済連携協定)から永久離脱すると署名したことで、事実上、大黒柱がへし折れた形になり、米国株のような強い先高期待は薄いのが実情である。安倍政権がトランプノミクスに対応した新経済政策「アベノミクス Ver2」をぶち上げないと、ただでさえ弱気な国内機関投資家の投資マインドを変えることはできないかもしれない。それは安倍総理自身が一番わかっているはずである。日本の景気の腰折れが鮮明になった昨年秋に、安倍総理は「アベノミクスをもう一度ふかし直さないといけない」と発言したが、それから3カ月以上が経った今現在、トランプノミクスに対応した新政策はまったく打ち出され...
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国境税調整の衝撃 PART6

先週末にトランプ大統領が正式に就任したことで、今日は改めてトランプ政権の保護主義政策を悪材料視する売りが出たようである。ただ、これは先週と同様、ヘッジファンドなど短期筋の先物主導の下げであり、年金など機関投資家の大口の実需売りがでているわけではない。今日、引け後に主力株ではトップバッターとなる安川電機の第3四半期決算発表があった。これを合図に日本市場は決算発表が本格化する(来月15日まで)。これに伴い、国内機関投資家は決算内容を見極めようと様子見姿勢を強めるので、どうしてもヘッジファンドなどの先物取引に相場が振り回されやすくなる。これは為替相場も同じだ。しかしながら、安川電機の決算発表で通期予想を最終利益で10%強上方修正したことなどから、輸出関連中心に業績期待が高まってくると推測される。もちろん、「国境税」の悪影響が大きい銘柄群(日産や富士重、マツダなど米国生産比率の低いメーカー)は好決算を発表しても、そこで材料出尽くし売りを浴びる可能性がある。一方、ブリヂストンや信越化学、ダイキンなど米国生産比率の高い多国籍企業は、一段と決算発表で見直し買いが集まる可能性がある。
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国境税調整の衝撃 PART5

今夜のトランプ大統領就任式で、ひとまず世界を大混乱に陥れたトランプ絡みの大イベントはいったん終了する。今後も就任後直ちに行なう「100日アクションプラン」や、一般教書・予算教書演説、国境税を中心とした共和党との税制改革法案の詰めなど、株式市場を揺るがすイベントは継続するが、やはりいったんは材料出尽くしと見ていいだろう。この点では、来週からがトランプノミクス相場の第二幕になると言えそうだ。また、これまでと違って、今日からはツイッターなどの発言にも大統領としての責任が伴うことになる。今までのように無責任な軽口や企業を恫喝するツィートは激減するだろうが、株価や為替相場に大きな影響を及ぼす失言はそれなりにあるだろうから、用心するに越したことはない。つまり、トランプノミクス相場の第二ラウンドが始まると言っても、昨年11月の大統領選直後から12月中旬までのような「押し目待ちに押し目なし」といった上げ一方の超強気相場にはならないだろう。4年前のアベノミクス相場もそうだったが、大相場というのは初期ほど簡単に儲けやすく、時間が経つに連れて難しくなってくるものである。ただ、国境税が「ドル高とワンセット」だ...
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