ブログ(会員限定) 国境税調整の衝撃 PART29
昨日のNY市場は目を疑うような下げに見舞われた。序盤のNYダウは50ドルほど上げていたので、まさか200ドルを超える急落になるとは思わなかった。原因はトランプ政権が簡単に実現できると思われていたオバマケア(医療制度改革)の撤廃という看板政策の実現に疑問符がついたからである。私は先週末の株式新聞のコラム「株式調査ファイル」で、トランプ政権が国境税を柱とする税制改革に身内の共和党上院議員がほとんど反対していて、税制改革法案は先送りされると書いた。その代わりに、オバマケアの撤廃を先に議会に提出するとも書いたが、現行のオバマケアを代替する共和党案では2018年までに保険未加入者が1400万人増えると超党派の議会予算局が指摘したこともあり、常識派の多い共和党上院では反対を表明する議員が少なくないという。簡単に実現できると思われていたオバマケアの撤廃まで苦戦するとなると、さらにその何倍もハードルの高い「驚異的な税制改革」法案は、実現まで数年かかるか、あるいは国境税を引っ込めて、法人減税を優先するといった大幅なトーンダウンになる可能性もある。いずれにしても、これまでトランプ大統領が掲げていたトランプ...
