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米中貿易戦争は終わらない PART24

前回書いた通り、米中貿易戦争の休戦合意による上昇は「ぬか喜び」に過ぎなかった。きのうのNYダウの急落は、今年の運用成績が低迷したヘッジファンドが、損失を取り戻すべく米国株の空売りで大勝負に出たという印象を受ける。このままではファンドの閉鎖を迫られるような一部のヘッジファンドは、顧客の運用資金で賭けに勝てばそのまま営業を続けられる。負けても損を被るのは顧客だから、自分の腹は痛まない。現状維持でも職を失うのなら、一か八かの賭けに出た方が得というわけだ。もちろん、米国株には他にも下がる理由がある。再三書いているように、トランプ政権は近く輸入車に高率な追加関税を発動する見通しだ。これをやっておかないと、米側は来年1月から始まる日本とのFTA(自由貿易協定)交渉や、欧州とのFTA交渉も自動車追加関税を武器として使えなくなる。一方で、中国との休戦協定により、目先は倉庫にだぶついていた農産物やシェールガスの在庫処分が可能になる。これでやや減速していた米国景気は一時的にせよ上向くだろう。また、長短金利差が11年ぶりの低水準になったことで、米国景気は経験則からリセッションに向かうとの見方もあるが、これは...
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12月5日、絆の会のセミナーです

5日は今年最後の絆の会のセミナー開催日です。セミナーへのご参加、CDのお申込み、お待ちしております。12月5日(水)18:30~エッサム神田ホール1号館 6階☆お申込みはこちら↓
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米中貿易戦争は終わらない PART23

米中貿易戦争の90日間の休戦が決まり、今日は世界同時株高の様相になっている。日経平均は一時350円近く急騰したものの、大引けでは223円高(1%高)と伸び悩んだ。中国上海総合株価指数は2.6%高と急騰したが、これまでの大幅反発局面に比べて不発だったという印象を受ける。NYダウは時間外で510ドル高(2%高)と急騰した。今日の世界同時株高は、あくまでも「ご祝儀相場」的な上げであって、本格的な株価のトレンド転換を意味するものではない。トランプ政権は今月中に輸入自動車に20~25%の追加関税を課す見込みであり、むしろ今日の上げが「ぬか喜び」になる可能性すらある。ただ、日本は来年1月から始まる日米TAG(物品貿易協定)交渉で、農産物などの市場開放の見返りに自動車追加関税を免れる可能性が高い。欧州も近く始まる欧米FTA(自由貿易協定)交渉で自動車追加関税を回避できそうだ。では誰が自動車追加関税の悪影響を受けるのかといえば、おそらくタイやベトナム、インドネシアなどのASEAN諸国だろう。米国は中国、日本、欧州の自動車メーカーによるASEAN諸国経由の迂回輸出をせき止める戦略だろう。それに、日欧と自...
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本日、更新をお休みさせていただきます

お世話になっております本日、講演会につきまして、ブログの更新をお休みさせていただきますよろしくお願い致します
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米中貿易戦争は終わらない PART22

日経平均はほぼ2週間ぶりに2万2000円の大台を回復した。トランプ大統領が来月1日に米中首脳会談を開くと名言したことから、きのうのNYダウは序盤の220ドル安から大引けでは108ドル高と300ドル以上も反発して引けた。ドルも買われ、ドル円相場は今日、113円90銭まで戻してきている。米中貿易戦争の休戦への期待が高まり、世界的にリスクオン状態になりつつあるようだ。リスクオンといっても、今は空売りの買い戻しが中心であって、新規の資金が流入して上昇している市場はそれほどない。ただ、日本では配当利回り狙いでREIT(上場不動産投資信託)に新規資金がかなり流入しているようだ。東証REIT指数は今月に入ってほぼ一本調子で上昇し、今日まで3日連続で年初来高値を更新、1年9ヶ月ぶりの高値となっている。11月の上昇率は4%を超えた。REITの好調さは、ヘッジファンドや個人投資家の持ち株比率が少ないことが幸いしている。とりわけ、REITは空売りしたり、信用買いする投資家が少ない一方で、一度上昇を始めると年金などの長期資金が継続的に入る修正がある。米国では長期金利の上昇でREIT相場も軟調だが、日本は日銀の...
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米中貿易戦争は終わらない PART21

2025年の大阪万博開催決定は日本に小さな神風をもたらした。それは株式市場だけでなく、経営者や消費者のマインドを明るくしたという意味でも日本経済にかなりプラスに働くと言えるだろう。とりわけ、経営者や投資家は東京オリンピック後に経済が停滞すると見る向きが非常に多かったから、大阪万博開催がマインド転換を促す効果は相当に大きいと推測される。ただし、国内機関投資家や外国人投資家は基本的に月末か来月1日開催予定の米中首脳会談待ちの様子見である。米中で事実上の休戦協定が合意されるとの見方が増えつつあるが、トランプ大統領のことだからフタを開けてみないとどうなるかわからない。その一方で、ヘッジファンドのポジション解消・換金売りは峠を越したようである。もちろん、ヘッジファンドの換金売りは例年12月のメジャーSQまで続くので、まだ安心はできない。しかしながら、NYダウに比べて日経平均の底堅さが目立つようになったところから見て、日本株に関してはヘッジファンドのポジションは総じて「売り長」であり、米国株に関しては「買い長」であると推測できる。それがヘッジファンドのポジション解消・換金売りによって日本株の底堅さ...
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米中貿易戦争は終わらない PART20

まったくもって人騒がせなゴーン・ショックはさておき、きのうのNYダウが551ドル安と急落したのに対して、日経平均は75円安と小幅安で終わった。今月9日にもNYダウの602ドル安のあと、日経平均が236円安と下げ渋ったことがあったが、日本株はここにきて米国株離れが顕著になってきている。株だけでなく、ここ2週間ほどは原油などの国際商品、仮想通貨、ジャンク債の相場が大荒れとなっている。大規模な世界同時株安は今年2回目ということもあり、株式市場では株価の乱高下に耐性を持つ投資家がかなり増えているから、2月の同時株安の時よりも市場は落ち着いている。しかし、商品先物や仮想通貨市場では、ここ1~2週間で瀕死の重傷を負った投資家が少なくないようだ。WTI原油先物価格は今月13日と20日に、それぞれ10%弱の急落を記録した。商品先物は概ね10倍前後のレバレッジがかけられるため、わずか1日で追証どころか元本消失もありうる急落になった。さらにビットコインは19日の63万円台が、21日には一時47万円台と約25%も暴落した。11月上旬までの2ヶ月ほどは、70万円前後の狭い値幅で揉み合っていたため、一気に下放れ...
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米中貿易戦争は終わらない PART19

株式市場では今月末のG20(20カ国・地域首脳会合)に合わせて開催される米中首脳会談で、米中貿易戦争の休戦が実現するかどうかに注目が集まっている。これは当面の株価を占うだけでなく、企業の設備投資や在庫投資など、世界の企業業績の動向すら大きく左右する大イベントでもある。これに合わせて、中国は貿易摩擦を緩和するための142項目の行動計画を米側に提出したとされる。トランプ大統領はそれを受けて先週末に「取引で合意するかもしれない」と貿易戦争の休戦を匂わせたが、「重要な4~5項目が解決されていない」とも述べている。株式市場は「休戦合意が近い」との見方から、これまで急落していた銘柄を買い戻す動きも活発化しつつある。また、決算発表シーズンが終わったため、テーマ株や成長期待の強い中小型株にも見直し買いの動きが見られる。とはいえ、まだ今年2回目の世界同時株安の日柄調整局面の最中であり、投資家の買い意欲もそれほど戻ってきてはいないと言える。トランプ大統領の今後の最大の政治課題は、2020年の大統領選で再選を果たすことにある。それにも関わらず中国だけでなく、日欧などの同盟国にまで喧嘩を売った貿易戦争の悪影響...
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米中貿易戦争は終わらない PART18

今日は米国発の悪材料がいくつか飛び出し、株価の上値の重さが際立った感じである。その悪材料とは、日本の個人投資家にも人気な米画像処理半導体大手のエヌビディアと、半導体製造装置世界最大手のアプライド・マテリアルズの発表した業績見通しが市場予想を大幅に下回ったことである。エヌビディアは時間外取引で16%ほど急落し、その連想からエヌビディアの半導体を使う任天堂の株価も今日、一時10%強急落した。任天堂はソフトバンクと並んで信用買い残がダントツで多い銘柄として知られる。金額ベースではソフトバンクを若干上回って信用買い残トップと思われるが、その任天堂が今日は大引けでも9.1%安で年初来安値を大幅に更新して終わった。一方、ソフトバンクも、例の10兆円ファンド(ビジョンファンド)がエヌビディアの大株主であり、その連想で3%安となった。ここ数年、世界の株式相場を引っ張ってきた米ハイテク大手の株価が軒並み急落し、成長期待の高い大型グロース株や中小型のテーマ株が軒並み投げ売りされる展開になりつつある。これは資金流入が大きかったヘッジファンドや伝統的な株式投信、あるいは日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行...
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米中貿易戦争は終わらない PART17

前回書いたソフトバンクのIPOだが、12日に東証が正式に上場を承認したのに合わせて、証券会社には個人投資家から大口の問い合わせが相次ぎ、割当分が実質的に完売する見込みの証券会社もかなり出ているようだ。まだ公募価格が決まっていないので、それが決まる来月10日にならないとIPOが成功するかどうかは不明だが、とりあえず「ソフトバンク・ショック」はピークアウトした印象だ。おとといの米アップル株の急落は、協力会社への出荷抑制依頼が原因とされるが、これはスマホ販売見込み台数の減少というよりも、米中経済戦争の影響がより濃く出てきたという印象を受ける。トランプ政権は9月に新たに中国製品2000億ドルに対して10%の追加関税を決めたが、これが来年1月から25%へと引き上げられれば、スマホだけでなく、モバイル製品や家電製品全般の減速が鮮明になるのは目に見えているので、こうした市場の縮小による企業業績の減益傾向は今後大幅に高まると覚悟する必要がある。もちろん、それはすでに株価に織り込まれつつあるわけで、今に始まったことではない。株価も概ね半年から1年後の業績を予想して動いているわけで、今回のアップルのような...