ブログ(会員限定) 米中貿易戦争は終わらない PART24
前回書いた通り、米中貿易戦争の休戦合意による上昇は「ぬか喜び」に過ぎなかった。きのうのNYダウの急落は、今年の運用成績が低迷したヘッジファンドが、損失を取り戻すべく米国株の空売りで大勝負に出たという印象を受ける。このままではファンドの閉鎖を迫られるような一部のヘッジファンドは、顧客の運用資金で賭けに勝てばそのまま営業を続けられる。負けても損を被るのは顧客だから、自分の腹は痛まない。現状維持でも職を失うのなら、一か八かの賭けに出た方が得というわけだ。もちろん、米国株には他にも下がる理由がある。再三書いているように、トランプ政権は近く輸入車に高率な追加関税を発動する見通しだ。これをやっておかないと、米側は来年1月から始まる日本とのFTA(自由貿易協定)交渉や、欧州とのFTA交渉も自動車追加関税を武器として使えなくなる。一方で、中国との休戦協定により、目先は倉庫にだぶついていた農産物やシェールガスの在庫処分が可能になる。これでやや減速していた米国景気は一時的にせよ上向くだろう。また、長短金利差が11年ぶりの低水準になったことで、米国景気は経験則からリセッションに向かうとの見方もあるが、これは...
