ヤマモト

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明日の日銀会合が天王山

日経平均は先週の欧州中央銀行理事会、3カ月に1度のメジャーSQをどうにか乗り切って1万7000円の大台を回復した。やはり世界同時株安の元凶だった原油安が反転し、上値追いとなっていることが効いたようだ。この原油の継続的な反発により、ヘッジファンドを中心に大方の投資家がリスクオフからリスクオンに転換したと言っていい。しかし、日本株にとっては明日の日銀金融政策決定会合が反発過程の天王山となる。市場関係者の間では、追加緩和の有無に関しては見方が分かれている。ここにきて株価の反発や円安傾向が強まっていることから、緩和見送りを予想する声が増えてきたようだが、私は6割程度の確率で有りだと予想している。もちろん、投資戦略としては、なかった場合に備える方が重要である。もし、なかった場合は、黒田総裁は追加緩和を強く匂わす発言をするとか、昨年12月のような補強措置を取るといった対策があると見ている。そうでないと、急激な円高が起こる可能性があると思う。株価については、日銀もそれほど神経質にはなっていないはずだ。しかし、円相場については、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や3共済(国家公務員共済、地方公...
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週末にかけて再び相場は乱高下か PART3

私の予想通り、株式相場は大荒れの展開だが、原油価格の反発が続いていることもあって、短期的な株価の上昇トレンドは崩れていない。日経平均先物はきのう、夜間取引で1万6320円まで急落した。欧州中央銀行の追加金融緩和直後は1万7040円まで上げていたから、そこからは720円も急落したことになる。きのうの安値の1万6320円というのは、25日移動平均の1万6306円をギリギリ割り込まない水準であり、ここでも日経平均の上昇トレンドが崩れていないことを裏付けたと言える。欧州中央銀行の追加利下げは0.1%と小幅だったが、債券購入枠を33%拡大したのは大きなサプライズだった。こうなると、日銀も来週15日の金融政策決定会合で追加緩和に動かざるを得ないだろう。前回の会合で追加緩和に反対した審議委員が退任し、緩和積極派の桜井真・新審議委員が就任したことで、黒田総裁が追加緩和を提案すれば賛成多数となるのは間違いないと見られる。基本的に来週の最大イベントである日銀会合は、今日のように一時的には株価の下振れ要因になったとしても、結果的には株価のプラス要因になると見ている。
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週末にかけて再び相場は乱高下か PART2

前回予想した通り、10日の欧州中央銀行理事会に向けて相場は大荒れの展開になっている。日経平均はきのうも今日も300円前後急落した後に、半値くらいまで戻す形で終わっている。今日はメジャーSQ2日前で、いわゆる「急落の急所」だったが、正直なところ、140円安まで戻して引けたのは意外だった。原油価格は指標銘柄となった北海ブレントが40ドルの大台を回復し、WTIも一時38ドル台に乗せるなど順調に戻っている。原油の急落が世界同時株安の元凶であるだけに、この戻りは心強いが、大イベントが目白押しとなる中では、その効果も半減したようである。意外なのは、株価同様、円高に一定のブレーキがかかっていることだ。きのうのドル円は113円台半ばから112円40銭近辺まで1円以上も円高が進んだが、今日もその112円40銭近辺で踏みとどまった。2月11日には110円99銭、24日には111円02銭まで円高が進んだため、今週から来週にかけて111円ちょうど辺りまで円高が進んでもおかしくないと予想していたが、いまのところは踏ん張りが効いている。もっとも、欧州中央銀行理事会や日銀金融政策決定会合の直後は、株も為替も振幅が異...
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週末にかけて再び相場は乱高下か

原油価格の戻りが本格化してきた。WTIに代わって原油の指標銘柄になった北海ブレント先物は今日、39.5ドルまで上昇し、昨年12月以来、ほぼ3か月ぶりに40ドルの大台が目前となってきた。WTI先物も、36ドル台後半まで上昇し、2月の安値からは4割戻っている。年初からの世界同時株安の元凶は原油安だっただけに、原油の反発が今後も継続すれば、株価の一段の戻りが期待できそうだ。しかしながら、日本株に関しては、今週10日の欧州中央銀行理事会を機に、再び乱高下に注意すべきタイミングになりつつある。日本株にとっての脅威は、原油安に次いで円高が挙げられる。先月末のG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)で、いくつかの国から日本のマイナス金利導入が通貨安政策ではないかとの批判が出たという。もちろん、マイナス金利の導入はEUが先行したわけで、日本だけマイナス金利を導入したのなら、そういう批判もあたらずとも遠からずではある。しかし、中国のように日常的に当局が為替市場に介入しているのならいざ知らず、日本は2011年以降、為替市場での介入実績はない。10日の欧州中央銀行理事会では、マイナス金利を拡大する追加...
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5兆円の追加景気対策が急浮上 PART4

世界同時株安の元凶だった原油の急落が止まり、反発に転じたことで、遅ればせながら世界同時株高の様相が強まってきた。もちろん、現時点ではまだ空売りの買戻しや、ドテン買いが主導しているだけで、中長期の投資マネーが株式市場に流れ込んで反発したというわけではない。しかも、今夜から再来週にかけては重要イベントが目白押しだ。まず、今夜の米雇用統計に始まり、来週10日には欧州中央銀行理事会、その翌日の11日は日本株のメジャーSQ、14〜15日は日銀金融政策決定会合と続く。おそらく、来週から相場は再び上下に大きく揺れる波乱の展開になるだろう。10日の欧州中央銀行理事会は、ドラギ総裁が追加金融緩和を予告しているため、ユーロを軸に為替相場は間違いなく荒れるだろう。同じく追加緩和を予告しておきながら、国債の購入枠拡大は見送り、政策金利の0.1%利下げだけにとどまった12月のように、今回も失望売りでユーロが急反発=円安が加速するという展開もあり得る。問題は、来週14、15日の日銀金融政策決定会合だ。欧州中央銀行が追加緩和に動けば、日銀も追随して追加緩和(マイナス金利の拡大)をせざるを得ない可能性があり、これが再...
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5兆円の追加景気対策が急浮上 PART3

きのうの米国株の大幅高を受けて、今日は日本株だけでなく中国株も急騰した。NYダウの上昇率は2.1%にとどまったが、日経平均は4.1%、上海総合株価指数4.2%とNYダウの2倍近い上昇率になった。年初からの下落率が小さかった韓国や台湾、オーストラリアなどの株価指数は1%前後の上昇にとどまっている。米国株が久々に大幅高したきっかけになったのは、ISM製造業指数が市場予想を上回ったことや、2月の新車販売台数が好調だったことが大きい。これで景気の先行き懸念が後退し、株だけでなく、ドルや原油などにヘッジファンドなどからまとまった空売りの買戻しが入ったようだ。言い換えれば、一時的かもしれないが、投機筋がリスクオフからリスクオンに豹変したということだ。ただし、空売りの買戻しが原動力になっているだけに、実需の買いが今後も持続的に入るという保証はどこにもない。強いて言えば、3月期末に向けて、国内機関投資家や個人投資家が配当取りの動きを活発化させるタイミングに入っており、配当利回りの高い銘柄や株主優待の厚い銘柄などに見直し買いが継続する可能性はある。ただ、今週末には米雇用統計、来週10日には欧州中央銀行理...
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5兆円の追加景気対策が急浮上 PART2

先週末のG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)では金融市場の安定に向け、金融政策、財政出動、構造改革などすべての政策を総動員することを共同声明に盛り込んで閉幕した。新興国からの資本流出対策に関しては、資本規制を検討するとしたが、合意には至らなかった。いわば、事前に想定された金融安定化策はほぼすべて共同声明に盛り込まれたものの、やはり期待外れに終わったと言えるだろう。週明けの日経平均は朝方270円以上高くなる場面があったものの、大引けではそこから約440円も安い161円安で終わったことが、その期待外れ感を表していると言える。ただ、政策総動員が共同声明に盛り込まれたことで、日本政府は来年度予算での追加景気対策が一気にやりやすくなったと言える。というか、大型の追加景気対策をやらなければ、アベノミクスは崩壊すると断言してもよさそうだ。アベノミクスが始まって3年以上が経過したものの、安倍政権は安保関連法の成立に重点を置き過ぎたため、肝心要の成長戦略がほとんど実行できていない。昨年10-12月期のGDPはマイナス1.4%まで落ち込み、その後も株安による逆資産効果で個人消費が冷え込むなど、日...
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5兆円の追加景気対策が急浮上

来年度予算の審議中であるにもかかわらず、早くも与党内からは来年度予算での追加景気対策を求める声が上がっている。規模は5兆円で、発信源は自民党の二階総務会長のようである。これを材料に、株式市場では建設株や不動産株など内需関連株を見直す動きが活発化している。驚くべきことに、年初から2月第3週までの外国人投資家の売り越し額は、累計で約2兆6000億円に達している。これはリーマン・ショック時を遥かに上回る売り圧力だ。リーマン・ショック直後の2008年9月第3週から年末までの3カ月半の売り越し額が約2兆8000億円だから、今回はその半分の期間でほぼ同じ売り越し額に達しているのだ。ドル円相場についても、年初は120円40銭程度で、日銀追加緩和直後の1月末には121円60銭台まで円安が進んだ。ところが、2月11日には一時110円台に突っ込む局面があり、10円以上も円高が進んだ。実は、リーマン・ショック直後も劇的に円高が進み、ドル円相場は107円前後からわずか3カ月で87円台まで一気に20円も円高になっている。直近でこれだけ急激な円高が進み、外国人の日本株の投げ売りが続けば、まさに非常事態である。昨年...
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原油の底打ち感が高まる PART3

世界同時株安の元凶とも言える原油安は、サウジ高官の二枚舌発言にも関わらず、やはり底打ち反転の様相が強まっている。しかしながら、直近では円高が原油安以上の悪材料に浮上してきた感じだ。今週末に上海で開かれるG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)で新興国からの資本流出(通貨安政策)に関して、何らかの対策を共同声明かなにかで示さないと、円高が加速する恐れがある。悩ましいのは、G20後の3月10日にECB(欧州中央銀行)理事会が控えていることだ。ドラギ総裁はすでに追加緩和を予告しているため、ユーロがECB理事会に向けて急落しつつある。対円でユーロは昨日に続いて2年7か月ぶりの安値をつけた。また、ECB理事会前の3月4日には米雇用統計という大イベントもあるし、ECB理事会の翌日11日には日本株のメジャーSQが控えている。日銀の政策決定会合は14、15日であり、日銀が追加緩和に動くとしてもG20後2週間の日本株と円相場は再び大荒れとなるリスクをはらんでいる。とはいえ、これらのイベント・リスクは、それなりに株価や為替相場に織り込まれているのも確かだろう。直近のユーロ安や円高は半端ではないし、そ...
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原油の底打ち感が高まる PART2

先週末は米国市場のオプションSQ日で、NYダウは一時130ドル以上も急落する場面があった。しかし、大引けは21ドル安まで戻って、ほぼ1日の高値圏で引けた。それでも日経平均先物は、シカゴ(CME)で200円ほど安く引けていたし、ドル円相場も112円台に突っ込んでいたので、週明けの東京市場は急落してもおかしくはなかった。しかし、フタを開けてみれば、寄り後直後に150円安まで下がった日経平均は、午前10時過ぎに安値から370円も急反発して、前週末比で一時220円高まで上昇した。大引けも143円高の1万6111円と1万6000円の大台を回復して引けている。この背景には、やはり原油の底入れ感が高まったことがあると思われる。先週、サウジとロシアが主導する形で、主要産油国に原油の増産凍結を働きかけている構図が明らかになった。増産凍結を条件付きで表明したのは、ほかにカタールとベネズエラを加えた4カ国のみだが、これが協調減産に向けた第一歩になったことの意味は大きい。ここ1年ほどの原油価格は、実際の原油の需給ではなく、サウジアラビアのシェア優先方針や、OPEC(石油輸出国機構)内の結束の乱れなど、産油国の...