ヤマモト

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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART18

森友学園問題の泥沼化で、安倍政権に対する信任が一気に揺らいできた。直近のいくつかの世論調査では内閣支持率が急落し、不支持率が大きく上回る結果が出ている。これまでは支持率が比較的堅調に推移していたため、外国人投資家や国内機関投資家も森友学園問題で安倍政権が崩壊するというシナリオが実現する確率は極めて低いと見ていたようだが、今は逆に、そのシナリオに備えたポジション調整が活発化している。佐川・前国税庁長官の証人喚問が来週27日で決まったものの、そこで国民が納得するような証言が出てくるとは到底思えない。そうなると、次は昭恵夫人の国会招致が焦点になるが、安倍総理は断固としてそれは拒否しているようだ。国民や野党からすれば、それを拒否すること自体が怪しいわけだから、さっさと参考人招致に応じるべきだと誰もが思うところである。しかし、安倍総理は昭恵夫人の参考人招致に応じるくらいなら辞めると周囲に漏らしているとの噂もある。それが事実なら、やはり内閣総辞職、石破・元幹事長への総理禅譲というシナリオも想定しておかざるを得ない。というのも、もはや佐川・前国税庁長官や麻生財務大臣の辞任だけでは、安倍政権はもたない...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART17

今夜はNY市場が日本で言うところのメジャーSQ(トリプル・ウィッチング)のため、投機筋が株売りを仕掛けるタイミングだった。それもあって今日、ドル円相場が105円台に突入し、日経平均は一時127円安と3桁の下落になったのだろうが、やはり背景には森友学園問題の混乱がある。国会は佐川・前国税庁長官の証人喚問を材料に野党と協力して正常化を図る方向だが、昭恵夫人が関係する別の社会福祉法人にも、財務省理財局が無償で一等地を譲渡したとしたとの疑惑が昨年から取り沙汰されている。今週水曜日の講演会でも指摘したが、このように理財局が国有財産をとんでもない安値で過去に売り渡した疑惑の追及に拍車がかかるリスクがあるので、安倍政権としては麻生財務大臣の首を差し出しても事態の収拾を図る方向だろう。月曜日は事情によりブログの更新をお休みさせていただきます。
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART16

きのう行なわれた米ペンシルベニア州の下院補欠選挙は、民主党候補が勝利した模様だ。開票率は通常投票が100%で、共和党候補との差は500票余りと大接戦になった。現在開票中の不在者投票の結果次第では共和党候補の逆転もあるという。ペンシルベニア州はUSスチールとアルミ最大手のアルコアの地元であるために、トランプ大統領が直前になって追加関税という禁じ手を使ったテコ入れ策をしても共和党候補が勝てなかったことは、中間選挙の結果にも影響するだろう。トランプ大統領は今朝方、中国のIT機器や家電製品などに総額600億ドルの追加関税をかけると表明。これが実現した場合、米中の貿易戦争は避けられなくなる。また、ティラーソン国務長官の解任に加えて、米退役軍人省の長官も解任する方向と伝えられ、日米とも政治情勢が混迷してきた。今週末は米国市場がトリプル・ウィッチング(メジャーSQ)で相場の振幅も一段と大きくなると覚悟しておくべきだろう。様子見に徹するのがベターと思われる。
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART15

日経平均は午前中に500円超値上がりする場面があったが、森友学園問題への懸念から伸び悩んで、結局354円高で引けた。ただし、伸び悩んだ原因の1つは、日経平均が2万2000円の大台に急接近したこともある(今日の高値は2万1971円)。当面の焦点は日本株が森友問題をどう織り込むかである。米国株に関しては先週末にナスダック指数が1ヵ月半ぶりに史上最高値を更新したほか、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も先週前半に最高値を更新しており、米国株は鉄鋼やアルミなどの輸入制限にあまり影響を受けないセクターから買い直されている。個人的には、今回の公文書の書き換えに関しては財務省の問題であり、安倍政権の崩壊にはつながらないと思っている。書き換えられた部分も、すでに一部で報道されている通りで、新事実は何もない。安倍総理や昭恵夫人に忖度して売却を決めたという経緯がなんとなく書かれているわけで、佐川元理財局長の犯罪として、任命責任者である麻生財務大臣のクビで済むかどうかが問題だ。昭恵夫人を参考人として国会に招致することはあり得るが、何も出ないのではないか。しかし、野党や国民の気が済まないという問題がある...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART14

日経平均は寄り付きで230円ほど上げて始まり、10時過ぎには500円を上回る上げ幅になった。これはトランプ大統領が北朝鮮の金正恩委員長との米朝首脳会談に応じる意向だと伝わったことが原因。ただ、その後は急速に伸び悩んで、日経平均は1時半過ぎには一時マイナス圏に転落。大引けでは101円高と3桁の上げを維持したが、上値の重さを改めて思い知らされる展開だった。トランプ大統領は昨日、鉄鋼とアルミに追加関税を課す大統領布告に予定通り署名したが、それと同時に重要な同盟国は対象外にすることや税率を柔軟に決定する権限を政府に付与した。これが日本時間で今日の早朝だった。最終的に追加関税がどうなるか判明するのに数ヶ月かかると言われている。来週13日のペンシルベニアでの下院補欠選挙が終われば、トランプ大統領は一段と追加関税の悪影響を取り除く動きに出ると思われる。ただ、11月の中間選挙までは貿易戦争を煽って、白人中間層の票を取りに行く選挙戦略を進めるシナリオに変更はなさそうだ。日本株は今回の世界同時株安で主要国として最も値下がり率が大きいだけに、トランプ政権が世界に向かって貿易戦争を仕掛け、ドル安を誘導する政策...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART13

日本株はきのうの急反発でダブルボトムを形成した可能性が高いと思われるが、今朝のコーン米国家経済会議議長の辞任のニュースで、三番底を意識せざるを得ない状況になっている。コーン議長の辞任観測は昨年から流れていたので、これ自体に大したサプライズはない。しかし、コーン議長はトランプ政権内でティラーソン国務長官と並ぶ貴重な自由貿易推進派である。ティラーソン国務長官もトランプ大統領に面と向かって「バカ」といったかどで辞任の方向と以前から伝えられている。コーン議長の後任はゴリゴリの保護主義者であるピ-ター・ナヴァロ国家通商会議委員長が有力とされ、トランプ政権は一段と保護主義・米国ファースト政策に邁進する可能性が高まってきた。今日はメジャーSQ2日前の「急落の急所」だったから、昨日の段階でトランプ政権が何らかの悪材料を出してくるなと密かに思っていた。しかし、きのうの深夜0時過ぎに日経平均先物を確認したところ300円ほど急騰していたので、「今回に関しては空振りかな」と思って寝たら、今朝、やはり「コーン議長辞任」のニュースが流れて日本株は急落して始まっていた。良識派とされるゴールドマン出身のコーン議長がト...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART12

日本株は二番底を模索する動きに入った。市場で防衛ラインと言われてきた200日移動平均線(2万1185円)を5ヶ月ぶりに割り込み、日経平均株価は終値、ザラ場ベースともに先月14日の安値(終値2万1154円、ザラ場安値2万950円)を割り込んだ。トランプ大統領が鉄鋼とアルミに追加関税をかけると宣言したことで、貿易戦争懸念が高まり、個人投資家の押し目買い意欲を削ぐ結果になったことも日本株の下落に拍車をかけたと言えるただ、トランプ大統領の追加関税発言は来週13日にペンシルバニア州で行なわれる下院補欠選挙と、11月の中間選挙に備えた選挙対策の側面が強いことを念頭に置いておく必要がある。鉄鋼25%、アルミ10%という追加関税は、中国や韓国といった特定国ではなく、すべての国に適用するという点で実現性に疑問が残る。米国では今回の追加関税は「新国境税」などと報道されていて、大事にはならないとの論調が多い。というのも、これは大統領令で行なわれる一時的なもので、議会の立法措置を伴う恒久的なものではないからである。いわば、大統領選挙での公約を果たすアリバイのようなものと考えるべきだろう。とはいえ、それによって...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART11

日経平均は先月27日の戻り高値2万2502円から、わずか3日で2万1088円へと1400円以上も急落した(いずれもザラ場ベース)。戻り歩調でやや楽観的になっていた市場のムードも一気に急速冷凍された格好だ。しかし、ほぼ全ての銘柄が急落した2月上旬の下げとは違い、今回の急落は高度に先物主導であり、中小型株を中心に個別株は結構しっかりとした動きになっている銘柄も少なくない。前回のブログでは、やや楽観論を書いてしまったが、私は講演会や株式新聞のコラムで、円高が続いた場合、「日経平均はゴールデンウィーク前後に二番底をつけるリスクがある」と警告してきた。また、来週9日のメジャーSQが通過するまでは、何が起きても不思議はないとして、新規の買いは控えるように忠告してきたつもりである。問題は、二番底が決算対策売りや機関投資家のリスク・パリティ(均衡)戦略に伴うポジション調整によって、今日か来週に前倒しされつつあるということだ。相場の底値は、後から振り返って初めてわかるものであり、今は慎重な行動が望ましい。二番底が迫りつつある理由の1つは、銀行や生保などの国内機関投資家は、3月第2週に最も多くの決算対策売...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART10

パウエルFRB新議長の議会証言を受けて、きのうのNYダウは299ドル安と急落した。利上げを急ぐニュアンスの発言が嫌気された格好だ。それはドル高を誘発した。今日の朝方は1ドル=107円50銭近辺の円安で始まり、それを好感して日経平均は一時前日比9円安まで戻したが、10時頃に日銀の国債買いオペ減額通告によって一気に107円割れまで円高が進んで、そこから日経平均はズルズルと大幅安することになる。さらに、午後の衆議院財務金融委員会で黒田日銀総裁が「現在の強力な金融緩和政策が続くとは思わない」と発言したことから、ヘッジファンドなどがそれを悪材料視して一斉に売り仕掛けに動いたようである。今日は他にも中国の製造業PMIが市場予想を上回って悪化し、中国株が一時急落したことも投機筋の売りを誘ったようである。今日の急落で、昨日、一昨日の大幅高の大半を失った感じではあるが、日本株はいまだ調整局面にあるため、ちょっとしたきっかけで上下に大きく振られやすくなっている。ただ、前回書いたように、来月9日のメジャーSQまでに投機筋は日経平均先物ベースで1兆5000億円規模の買い戻しに動くと予想されるわけで、基本的にそ...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART9

日経平均は何の抵抗もなく2万2000円の大台を回復して引けた。この「何の抵抗もなく」というところがポイントである。寄り後に330円高まで上昇した日経平均は、10時半頃から売られ始めて一時150円高まで伸び悩んだ。しかし、午後からは一貫して200円高以上をキープして、結局260円高の2万2153円で終わった。つまり、今日は投機筋の売り崩し的な動きがまったく観測されなかったのである。2月上旬の暴落後からは2時過ぎになると、決まってかなりまとまった先物売りが出るのだが、今日はそれがなかった。市場では3月のメジャーSQにかけて海外勢の買戻しが活発になるとの見方が有力になってきた。今年になってからの海外勢の売越額が現物と先物を合わせて4兆8000億円(先物だけでも3兆7000億円)に達し、3月9日のメジャーSQまでに日経平均先物だけで1兆5000億円規模の買戻しが必要との観測が流れている。一方、ドル円相場は再び106円台に突入。16日につけた105円台が視野に入ってきた。そんな中でも日経平均は大幅高となったわけだから、少なくとも今日に関しては「円買い・日本株売り」の裁定取引は活発化しなかったと言...